患者が望む場所で看取りができる環境づくりを目指して
千葉県が今年2月、「終末期を自宅で過ごすことについて」実施したインターネットアンケート調査結果が先月末、発表されました。
アンケートは、患者が望む場所で看取りができる環境づくりをすすめる中での課題を整理する目的で行われ、20代から70代以上の男女を対象に実施。有効回答数は153人で、そのうち23.5%が「60歳~69歳」、22.9%が「40歳~49歳」。男女比は男性が75.8%、女性が24.2%でした。
「終末期を自宅で過ごすことについて」
調査結果では、「死期が迫っていることがわかった場合、最期を自宅で過ごしたいと思うか?」といった質問に、全体の53%が「自宅で過ごしたいが、実現は難しいと思う」と回答しました。
その理由としては、「家族に介護の負担や手間がかかるから」が74%、「自宅で介護を受けられる居住環境が整っていないから」が34%で、この他には、「介護をしてくれる家族がいない」「自宅で亡くなることに不安がある」等といった回答がありました。
また、「最期を自宅で過ごす場合に必要な条件は」といった質問に、59.5%が「家族に介護の負担や手間がかからないこと」、40.5%が「訪問診療をしてくれる医師や看護師がいること」と回答しました。
この他、「家族が自宅療養を望んだ場合、自宅療養は最期までできると思いますか」といった質問には、58.8%が「医療や介護のサポートがあれば可能だと思う」と答え、「できないと思う」または「わからない」と答えた人は32.7%でした。
編集部 つつみ さえこ
「終末期を自宅で過ごすことについて(第4回インターネットアンケート調査結果)」千葉県
http://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/