犬との交流が認知症患者に役立つ!
米国イリノイ州シカゴで22日に開かれた「人と動物の関係に関する国際組織(IAHAIO: International Association of Human-Animal Interaction Organizations)」で、ペットが人に与える影響に関する調査結果が発表された。
その中で、メリーランド大学が行った新たな研究から、「犬との交流が認知症患者に役立つ」ことが明らかになった。
鬱の症状は軽く、身体機能の改善がみられた
研究は、サポート付き住宅に住む認知症の高齢者40人を対象に、毎週2回、60分から90分の間、訪問犬と関わるセッションを3ヶ月にわたって実施された。
セッションには、犬の世話やエサやりをはじめ、散歩やしつけなどがあり、運動技能を使うものから、社会的技能を使うものまで幅広く含まれていた。
一方、対照のグループには、運動技能と社会的技能を使って、研究者や他の入居者に対して自らの経験を語ることを促した。
その結果、定期的に訪問犬と交流を持った参加者は、対照のグループに比べて、鬱の症状が軽くなるなどの改善がみられた。さらに、日を重ねるごとに身体を使う機会が増え、対照のグループに比べて身体機能の改善する傾向がみられた。
なお、この研究はマースとウォルサム(R)のサポートにより実施されたとのこと。
編集部 つつみ さえこ
「人と動物の相互関係がもたらす恩恵に関する新たな研究成果」マース ジャパンリミテッド※PDF
http://www.mars.com/japan/ja/assets/documents/