県内の介護事業者や介護職員を対象に実態を調査
岐阜県が県内の介護サービス事業所を昨年度中に退職した介護職員に対し調査を実施したところ、勤務開始から3年以内に退職した人が64%に上ったことがわかりました。1年未満と答えた人も36%いたそうです。
介護職の人材は不足気味
岐阜新聞の報道によると、調査の対象は岐阜県内の特別養護老人ホームや訪問介護、デイサービスなどの介護サービス事業所など640事業所と、介護職員1213人。調査は7月に行なわれたそうです。その結果によると、半分以上の施設が人材不足を感じていると回答した一方で、昨年度中の離職者は全職員の15%を占めたということです。
離職者のうち、勤務して3年未満で退職したのは64%で、介護関係の職場を辞めた経験のある職員に離職理由を尋ねると、最も多かったのは「職場の人間関係への不満」で29%、続いて「労働時間や勤務体制への不満」(28%)、「給与・賃金への不満」(23%)でした。また、介護職員へ現在の仕事を選んだ理由を尋ねたところ、「やりがいのある仕事」(居宅系48%、施設系45%)、「これからの時代に必要な仕事」(居宅系42%、施設系47%)という回答が多かったそうです。
介護職員同士の交流の場づくりを検討中
岐阜新聞の報道によると、岐阜県高齢福祉課では
「同一法人でない限り他の施設の職員との交流はほとんどないのが現状。横のつながりをつくることで介護技術を高め、モチベーションを維持してもらえたら」
と話し、来年度は介護職員の交流の機会を設けることを検討しているそうです。
離職介護職員、64%が勤務3年未満 人材難浮き彫り(岐阜新聞)
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20121227/岐阜県公式ウェブサイト
http://www.pref.gifu.lg.jp/