SANフラワー見守りサービスを応用
加藤電機株式会社は、SANフラワー見守りサービスを応用した「広域ロボット捜索システム」を使用した認知症徘徊捜索の模擬訓練、および都市型の捜索実証実験を2015年11月20日(金)に実施する。
SANフラワー見守りサービスについて
SANフラワー見守りサービスは、同社が2015年4月より提供を開始した、GPS機能を利用せずに居場所の捜索ができるシステム。
小型のタグから発信される電波を同社のITネットワークやSANレーダーでキャッチし、GPSよりも正確な居場所の捜索が行えるとしている。
同サービスを活用し、企業や自治体、地域のボランティアによる見守り隊などを有機的に結びつけることで、地域参加型の見守りシステムを構築できるとしている。
認知症徘徊捜索模擬訓練の概要
今回の訓練では、台東区内のモニター調査協力施設に複数のSANアンテナを設置し、見守りエリアを設定。
SANタグと呼ばれる発信機を所持する徘徊役グループと、受信機であるSANレーダーを用いて居場所を捜索する捜索役グループに分かれて捜索が行われ、捜索状況は台東区役所にてモニターされる予定だ。
また、徘徊役はSANタグをそれぞれ異なった方法で所持、複数の方法による携行性の検証を実施する。
今後の展開
同訓練の結果をもとに、都市部で認知症による徘徊などの行方不明者が発生した際の早期発見・保護につながる地域参加型の広域ロボット検索システムの本格運用を開始する。
さらに、行方不明者捜索に対する都市型最適化技術の課題検証を行い、都市型見守りモデルの基盤整備を目指すとしている。
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加藤電機株式会社のプレスリリース
http://www.anshin-anzen.com/san-flower/